[ 真正面からの一閃は、半ば予想通りに、避けられる。男は間髪入れず、剣の腹を娘が避けた左側に流して、その足元を掬おうとするが ]くあっ![ それより一瞬早く、大鎌の柄が男の胸の辺りを横から打ち据える。痛みに顔を顰めながらも、なんとか剣の動きは止めなかったものの、アイリに向かう打撃に籠もる力は弱いものとなった* ]