あー、そっか。[ならば自分で、と、鞄に手を入れる前に、続く青年の言葉には、数秒の沈黙>>147]ん、じゃ、お言葉に甘えて。ありがとう。[持ち上げた手は、空切り彷徨いながらも、青年のそれへと触れるだろう。厚意を無下にするわけにもいかないが、杖を好かない男の頬は、自然と緩み。]