[ユーリエの双眸がこちらを見上げている。玻璃のようだと思った。ハーブティを淹れながら、ユーリエの問いに応える声は、ことさらに作ったものではなく。] 我々は茶もワインも飲める。 聖別されたものでなければね。 ──ちなみに、城の地下水と、アレクシスが森で採取してきたハーブだ。[説明して、湯気をたてるカップをユーリエの前へ。吸血鬼の淹れた茶を飲むのだろうかと、眺める。]