……本当に、君に対する思いが……切に伝わって……。
だから、僕も……逃げずに聞くことが出来た。
彼の最期から……目を背けてはいけない。背けたくない、と。
こう……表現して良いのか、わからないけれど。
ディーク君、本当に幸せだったんじゃないかな……。
彼の死に多くの者が悲しみ、心を痛めている。
つまり、皆に愛された証拠だから。
君のような、素敵な女性にも……ね。
[ 言葉だけでは、通常の伝言と変わらぬよう聞こえたらしく>>118。
それを隅に置いたとしてても、彼女のこんなに
弱弱しい姿を見るのは初めてで。
同時に彼の死が現実のものであると
否応無しに認めざるを得なくなって。
再び、喪失感と残酷な現実が身に襲い掛かり
心の罅を更に抉じ開ける。]