[…――けれど、『カレル』と、そう呼んだ。俺の『先生』が。>>136ふと、我に返り、瞳の色が戻った。視界の端を舞う、月明かりに煌めく、愛おしい銀色。振り下ろされる斧が、彼の、肩に…>>137スローモーションのようにゆっくりと動くその光景を、あの日の子供の様に、何も出来ずただぼんやりと見送った]……――っ、―――――――ぁあああぁあああ!!![飛び散る鮮血に、忘れていた呼吸を思い出した咽喉を震わせて、上げた悲痛な叫びが森の中に響き渡った]