今のが、君の得意技?
[>>147カスパル本人は不満の様だが、それでも彼が纏め上げた
水の束は巨大な渦潮となり。
厨房の端へと、火蜥蜴を押し流している。
もう少し彼の力を大きくできれば、充分いけるのではないだろうか。]
カスパル、手を――
[そう言って腕を伸ばし、彼の華奢な手を掴もうと延ばす。
意図は分からずとも、彼の手を掴めたなら、手近に転がるナイフで
自らの皮膚を切りつけて。
カスパルの手のひらに、自らの血で"大きさ"を示す印を描くつもりだ。
純粋な魔力の濃い、召喚士の血でもって彼の真の力を
呼び起こそう。]