人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の僕 ルートヴィヒ

 ……。

[堂々たる体躯。
目に鮮やかな、燃えるような緋色の髪。
明らかに作り物などでは表せない、立派な質感の双角。

どう見ても、人ならざる者であるその人は、しかし先に言葉を交わした雪の御仁よりも、あるいはあの青年を招いた蓮の花持つ人よりも、そして今現在、傍におられる方よりも。
ずっと、現実味を帯びて感じられるのは、何故だろうか。

注がれる、金色に似た色の眼差しを見上げて、男は問う。]

 …私を“呼び出した”のは、貴方でしょうか。

[人ならざる者を前にしても気圧されることのない、銀に近い蒼が、まっすぐにその瞳を見返した。*]

(148) 2015/10/02(Fri) 18:25:14

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