[名前>>102を呼ばれれば、相手の嫌がる言葉を口にした唇が中途半端に開く。
周囲を飛び交う羽虫を払う手のひらをヒョイと避けた時にはもう常時の表情で、お叱りの言葉に顔を背けた。
平坦な顔で、相手の斜め前で膝を抱える。]
……何も履き違えてなんかないよ。
リヒャルトが此処に来たのは、黒光の調査のため。コンスタンツェはそれのお手伝い。
リヒャルトの戦いに、コンスタンツェが必要だから。
そんなにむずかしい顔をしなくたって…理解してる。
[大丈夫。
そう言って、此方を見ない相手を見やる。ほんの一瞬。
それからここからでも見える黒光に視線を投げて、煩わしそうに目を細める。]