[ けれど。音の消えた世界に、"信頼"が届く。 ―――‥‥ナネッテおねえちゃん!苦し気息の中、けれど、明確な信頼を乗せた声に。ぱちり、一度だけ瞬きをして。そのままに突進した。吠える様子は、子供の癇癪のようで。気が立ち、玩具を振り回す、がきんちょ。渾身の力で振り回された "玩具"《爪》 が、ぎらり、青白く光る。 ]