[ 赤く腫れた頬を擦って苦笑する ]
判ってる...結局、俺は、ただ逃げたんだ。
自分の力からも、お前からも。
[ 話せば、メレディスは、あくまで男と一緒に「グライフ」を守ると言ったろう。それは最初から判っていた。
そうしたいという想いも、男の中には確かにあったのだ ]
情けねえよな、そうやってお前に全部押し付けた癖に、こいつが飛ぶとこだけは見たくて...完全に離れる事は出来なかったんだから。
[ 男はもう一度、眩しげに青い機体を見つめる。いつか、メレディスにこうして殴られる事も、多分、きっと判っていたことだった* ]