― 水霊領域の小島 ―[賑わいの中に紛れて間もなく、呼びかける声一つ。>>126振り返れば、覚えのある姿が酒杯を差し出していた] ああ……ありがとう。[酒杯を受け取り、名乗りを受け。続けられた感謝の言葉に、微かに笑んだ] 俺は、俺にできる事をなしたに過ぎない。 それに、俺自身も貴殿や他の方々に助けられて、やるべきをやりきれた。 だから、感謝はこちらこそ、だ。[一人では『虚無』を浄める事など到底無理だった、と。そんな思いを込めて礼を返し]