―戦場:東側―
[落ちた仮面の裏には、後悔の念とそれ以上の憤怒を覚えた。
その老いた顔付きとは打って変わって、眩いばかりの熱気を覚える。
怒気に気圧され、下級兵士は、僅かに後退した。]
がっはっは!
儂も馬鹿だからのぉ!
詳しい歴史や因果なんてェのは、すまんが分からん!
[>>132 自分達の力不足のために産んだ歴史を、払拭せんとする智将。
マーティンには詳しい事情は察することしか出来ないが、その皺はただ老いで刻まれただけではないのだろう。
先程までは「たぬきおやじ」と思っていたけれども。
今は真っ直ぐに、相手を敬うような視線を投げかけ。武器を再度構え、]