[指先を唇に乗せて告げる言の葉は、風に乗って勇者一行へと駆けていく。それを魔王やタイガ、ローゼライトがどう思うかは今は気にせず]─ 斬られても治りはするでしょうが、念の為防護をどうぞ ─[勇者一行に声を届けた風はそのまま、鎧のようにアルフレッドとクロートの身を包む。その力に、魔の気配は欠片も無いと気付くことはあるか*]