さて。
材料にならここにいくらでもあるではないか。
[なぜ今まで気づかなかったのだろう。
城塞には、それを守る兵が必要である。ならば作らねばなるまい。
襲い来るものたちを次々と捕らえ、変質させて己のものにしていく。
"目"がそれを黙認していたのは、止めることができなかったというのもあるだろうが、敵を排除するだけの戦力が必要と認めた、ということでもあるだろう。
進むにつれて城塞の周囲には魔の眷属が増えていく。
身体に炎宿すもの、或いは肌が岩で覆われたもの。
様々なものたちがいたが、どれもが魔界の魔物に近い姿へと変わっていた。**]