[ 遠目からでも分かってはいたが、
近づけばそれは明らかにソマリその人だった。>>132 ]
こんな狭い船の中じゃあね
散歩か…確かにそうだな
でも、今のこの状態じゃその散歩すら貴重さ
一人で出歩いていたら誰かに襲われかねないしね
[ 用事は済んだよと付け加えて、
冗談めいた言葉を吐いて肩を竦める。
ソマリ以降の名前は覚えることを放棄した。
医務室の様子はどうだったかとは聞かない。
口にせずとも識っていることだったから。 ]
総会の資料じゃあないさ
だけど、僕の研究資料の一部…かな
…もしも、誰かに勝手に開けられでもしたら
この船の全員が危険に陥っちまうようなやつだ
[ 簡単な説明をすれば、
だから僕が管理しておかないといけなくて、と付け加えた。 ]