― 浮遊する群島 岩山 ― そりゃ変な奴だから。じゃないか。だから敵の幸せだって思う。[向けられた評>>113をそのまま受け止めた上での開き直りは。なんとも上手くない態度だと自分でも思いながら、不信感を帯びた声を背に受けながら振り返りもしない。闘技場で抱いていた苛立ちは既になく。隘路に入り込んだような苦味だけが胸の中を過りながら、喧噪が遠くに過ぎ去っていくのを耳で捉えていた]