― 朝のパン屋 ―
[並ぶ食卓に、珈琲は合わない。正直紅茶のあっさり味の方が美味しい。
とは思う物の、毎度毎度、意地の様に珈琲しか弟は飲まなかった]
俺、荷物用意してくる。着替えとか簡単なので良いよな。
……? おいあにぃ、ぼーっとしてんな?
[兄の様子が微かに妙だ。声を掛けるだけで干渉はせずにいたが>>129。
やがて、当面に必要な荷物を分担整理。
沢山の羽織の上から、栗色の外套に黒いマフラー。
普段の銀嵐とまるで同じ様に、兄と共にパン屋を後にするのだ。
みにぺた君? それをわすれるなんて とんでもない !]