人狼物語−薔薇の下国

496 天穹迷花


玄武の冬花 イングリッド


……遅かったなぁ。

[兎から伝わるのは確かに天の気配、だが]


この子の中にはもう居てへん…他の子ぉに移ってしもてる。

[抱き上げている今も徐々に薄れていく気配の残滓は、程なく兎の中から消えてしまうだろう。
食んでいた付近の草に残る跡をみるに、鹿か何かに移ったのだろう。
少なくとも兎と比べて体躯の大きい獣なことは間違いなく、移動の速さも行ける範囲も一気に広がってしまったとは分かる。
せめてどちらに向かったか位は掴もうと、先と同じく気を集中させたのだが]

(147) 2018/02/02(Fri) 23:21:37

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