……これはお前のもので間違いはないな?
[凶器となった短剣を未決牢に居るディークに見せて確認を取る。
仮に否定したとしても、レオヴィル王国の軍学校に賞与のリストがあるため、言い逃れは出来ない。
旅の途中で売り払ったと証言されても、納得出来るものではなかった]
ユーリエを攫った挙句殺すとは、どう言う心算だ…!
[当然のように男もユーリエと交流があった。
レオヴィル王国を訪れた際には、モンテリー王国であったことを教えることもあった。
元々病弱であった姫。
ただでさえ死を間近にしていたのに、何故このような仕打ちを。
男は何度もディークを問い質した]