― 洋上の海賊船 ―[若い獣を髣髴とさせる――しなやかな足音が不意に現れ、己との距離を詰める気配。掛けられた声>>145に、魔女はゆっくりと振り返った]あぁら、坊や。[歳若い青年の顔を双眸に映し込み、うっすらと口の端を緩める。それは声に含まれた相手の感情を感じ取ったからでもあるし、 ――――たたかう相手。見つけた。と、理由無き喜びが溢れたからだ]