[ つむじ風を纏わせた指を頭上に掲げて、ノックするように軽く曲げる。 ]小さくても、おまえも空を統べる翼の王の子。さあ、わたしたちの行く手を護ってみせなさい。禍々しき星の吐き出す毒の吐息を消し去って。[ 指先を離れたつむじ風が辺りに立ち込める瘴気を少しでも払っただろうか。先行の面々に向かって手を振るカークの背中越し、こちらを見ている大柄な騎士の視線(>>143)に気付いて、微笑み返した。** ]