……どうだかなぁ。
[ディルドレと一悶着あった後、自分が向けた言葉にふくれっ面を見せるローレルに苦笑いと共に肩を竦めて見せた。
膨らんだ頬の空気を突いて抜いてやろうかと伸ばしかけた手は、コンスタンツェの登場で、結局グラスへと向かう先をかえた]
なんだかんだで、姉妹ってぇ、よく似るもんだな。
[矢継ぎ早に姉へと詰め寄る妹の姿に、ポツリと零す。
脳裏に過ったのは……過去、自分に外のことを尋ねる姉の方の様子。男の記憶が間違いでなければ、多分良く今の妹に似ていた筈で。それでなくても、漏れ聞いた妹の武勇伝は、外に飛び出していった姉の行動とも被る。
そう思いを巡らせば、ジェフロイは苦笑いと共に琥珀の液体を嚥下するのだった**]