― 王都陥落の日:王都 ― 本当に入っちまったよ。こりゃ夢か。[馬上にて犯罪者の子であるというピアスを揺らしながら元は壮大な門であったものを潜って入ったことに自分で驚く。白亜の都と謳われた王都が陰惨な影を落とし廃墟然としていることに驚くのはその次で] ふはっ…ハハっ!ハハハハハハっっ!!!![綺麗だったものが、自分が生まれた場所のように醜悪に破壊されているのが、ツボに入ったのかゲラゲラと馬上で腹を抱えて笑う声が、大規模な戦闘が終了した王都に木霊した]