[パンの収まったバスケットを受け取って、ほくほく顔で中を覗き込む。空腹は最高のスパイスというけれど、受け取ったパンは本当に美味しそうだ。この後の朝食のことにまで気持ちはふわふわと飛んでゆく。からかうような声>>139がかけられたのは、そんな最中の事だった]うっ。[今日の料金。オットーの物言いに、思い出すのは去年の事。共にパン屋に来ているようなら、カタリナへ口元に指を立てて「ナイショな!」の意思表示をして見せただろう。そうしてから、オットーの方へ再び向き直った]