[ 世界から、音が消えた。 ああ、"また" 生き残ってしまう、 私は、だれも、守れないの? 赦されない、赦されてはいけない…… ─── ……いつまで?追撃の足が、僅かに緩む。ナイフを持つ手に迷いが生まれる。守り導く手でもなければ、苦しみと憎しみを理解する"本能"すらも持ち合わせておらず。魔法の紐も、太陽のように輝く剣も何もない。 ]