― 研究塔側 ―[信徒兵の剣が届かぬ上空へと逃れ、放った力の行く末を見る。瞳を向けた研究塔、担当研究者の姿は見えなかった] 《ドンッ》[重量ある物同士がぶつかるような音。辺りに響いたそれに、黒の集団が一斉にそちらを見る。一拍の後、轟音を響かせ崩れ落ちる研究塔。塔の近くに居た兵達は巻き込まれ、塔の中に居た管理者達は当然瓦礫の中へと埋まった。瓦礫の山を中心に、さざめくように混乱が広がっていく]