― 修道院北側 ―[>>142馬の尾のような髪をたなびかせる兵の顔に、見覚えは無い。敵だと確信して放つ矢は、馬を避け兵そのものに当たるが装備に弾かれ、舌打ちににた息をつく。振り上げられた槍の構えに、投擲を警戒し背を向けないままじりじりと後ずさる。あまり近づかれても困るが走り出すタイミングも掴みかね、もう表情が解るくらいの位置まで近づかれた時。突然馬が嘶いた。]!?