[前後に2隊並べられていた行軍中に襲い掛かってきた敵兵達。前隊は前方より進んできた敵隊とぶつかり、後隊の一部は東側に現れた敵隊へと回し変則的な挟撃を防ぐ。けれどそれは後隊の更に後方に居た私へ刺客《アリーセ》を届けるための作戦だったらしい。風刃の騎竜師が私の前方でジーク殿やシュテルン、後隊の一部と対峙し。暁紅の騎竜師は、氷竜軍《こちら》で唯一まともに動ける騎竜師であるレトへと向かい行く。そして私は親友《アリーセ》と対峙し、両軍は全面衝突の様相を呈した。あちこちで飛び散る風、飛沫、炎。私が指揮の余裕を失っているにも関わらず、兵達はよく戦ってくれている**]