この霧の中、河を遡り伏兵を運べる者など、心当たりは一人しかおりません。 その存在を見落としていたのは、わたくしの落ち度ですわ。[真意は別にあれど、主張するのは自らの責任] ですから――行かせてください。 撤退を助けるためにも。