[私の血はエルフのものだから、光の精霊も呼掛けには応えてくれる。けれど、脈々と潜み繋いできた魔族の血が、その光に影を差す。下っ端程度ならば打ち倒せても、魔神相手にはせいぜい小石を投げる程度でしか無い。影を力とする魔神ならば、魔王たちの力も多少削がれてしまうだろう。だから、今ここで補佐するべきは勇者達が必然と、私の思考はすぐに定まった]─ あの男の剣、見目よりも間合いが広いようです ── 恐らく一撃でも斬られれば終わりでしょう ─