『……お久しゅうございます、天聖なる君。 ですが、ここをお通しする事は適いません』 きっぱり言ったね!? 『我が眷属の不始末、そしてそれに連なる北の守りの不始末。 それを晴らすは我の……『征魔天角』が務め。 これ以上、地上の者の介入は無用です』 いや、そうはいかないよ。 ……それに、それはあなたの務めじゃない。 あのひとは、そんなものは望んで……。[言いかける言葉を遮るように、六翼の竜が咆哮する。白銀が呆れたようにきゃう、と鳴いた]