[目の前を遮るのは、大きな倒木。時が経ち朽ちて倒れたものか、それとも雷にでも穿たれたか。どちらにしても自然によって倒れたもので、それに違和を感じはしなかったのだが]……兎?[>>113もふもふと柔らかな草を食む、小さな獣。倒木の影に隠れるには目立つ白は、野兎にしては珍しい毛色。何より、主の結界内で目覚めている時点でただの兎であるはずがない。手を伸ばしても逃げる気配も無いそれを抱き上げれば、自分が感じた気配はこれだと分かった]