― 宿屋談話室 ―お茶とお菓子をどうぞ。温まりますよ。[談話室にいる人へ、接客モードで丁寧に呼びかけながらお茶を配る。シュピッツブーベンというジャムを挟んだクッキーの匂いを早速嗅ぎつけたのか、うつらうつらしていたゲルトは半分閉じた目で手を伸ばしてきた。だが暖炉のそばで毛布に包まっているペーターが寝ているようなら、無理に起こすことはしない。**]