[そして、まだ自分が名乗っていない事に気付き、慌てて口を開いた。]
あ、申し遅れましたが、僕はトール・ハヤセです。ピアノを専門に、音楽をやりながら…ぶらり旅……っと、これはどうでもいいですね。
今は乗客の1人です。
[思わず、ペラペラと聞かせる程でもない事ばかり口から出そうになって、慌てて口を閉ざし、話題を変える。]
へぇ、執事兼従者……それは凄いですね!
音楽好きなご主人様ですか…非常に趣味が合いそうです。いつか、お会いしたいものです。
楽器は何を?
[と、音楽バカ丸出しに、目をキラキラと輝かせたのだった。]