[届いた声>>142に視界を闇から引き上げれば、そこにいたのはパメラだった。死者ではあるのに、こんな事になる前と何も変わらない様子で、柔らかに。
ただ見つめ返しているうちに、彼女は感謝を口にする]
ちがう、違うよパメラ、おれは…
[出来る事はしたけれど、結局誰も護れないままだった。それに君が狼である可能性だって考えていた。一歩違えば、君を殺したのはおれかもしれないし、そこには慈悲も共感も無かったかもしれなくて――過ぎた事に対するそんな懺悔が溢れ出そうになる]
[でも、パメラがそうやって笑うなら、敢えて蒸し返す話でもないんだと、それも十分に分かっているから、途中で口を噤んだ。そう、彼女の行く先に光在れと願うならば、今はただ――]