過保護なのもそろそろ飽きたんだボクはここを出ようと思っている。[首輪の宝石は不規則に明滅をし、自分の力を抑える封は弱く元の蒼の色を少しずつ取り戻すのを見て、男はあせっていた]抵抗が無駄なことは貴方が一番分かってるはずだよ。竜人の力を知っている貴方ならね。[少しずつ首を掴む手を中心に広がる冷気は地下牢内を満たしていく。その温度を下げ、自分の足元の地面から凍りつき始めるころ、地下牢の中は氷点下を超える。封印を施した部屋とはいえ、扉を通じて漏れる冷気はコンラートにも伝わったかもしれない]