-仮想現実推理劇ゲームブック『穏やかなる日々、幸福なる罪─Felix Culpa─』ENDバージョン―-
[ゲームブックの終了のアラームと同時に男はその場に腰を下ろした]
こういう役は俺には向かいないな。
[聞こえる声に首を傾げる。
確かアデルもゲームブックの翻訳には関わっていたはずだし、よく出来た後輩たちが作ったんだからバグってことはないだろう]
うん?負けたからってゲーム自体がバグってことはないだろ。
俺はきちんとウェルがバグかもよって言ったしね。
[まだ仮想現実内、生者と死者の隔たりに気づかなずそうつぶやく]
あっ、これどうやって戻るんだ。
アデル知ってるかい?
[まだ生き残った者たちと再開できないと気づくと辺りをキョロキョロ見回した]