[ グラスを置くと、長い溜息をつき片手で顔を覆った。 飲み慣れない酒で、視界が回る。 全く。誰だ、高い酒なら酔わないと言ったのは。 ][ ……あれは何周目の誰だったか。 安酒を酌み交わして笑いあう、そんな時間も、 いつか、どこかで。 ]