人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


変わり者 アレクシス

 会えますよ。
 私が連れて来ましょう。

 だから貴方は笑っていなさい。
 お母様も、貴方の笑みを見ていると元気が出ると言っていました。
 ジークムント殿も野茨公も、きっとそうなのではないですか。
 ……私には理解できませんけれど。

[彼の母についての話は偽りだ。
もしかしたらそんな話をしたかもしれないが、そんな昔のことは覚えていない。
記憶に残るのは幼き子が母の後ろをついて回る姿、懸命におつかいを遂行しようとする表情、浮かべる笑み、薬屋さんと呼ぶ声。
――彼ならば、人間も魔も関係ない世界を造れるのではないかと、そんな馬鹿げた夢を一瞬でも抱いた過去の自分も。]

(145) 2014/02/22(Sat) 10:44:57

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