――2-5号室――[足音と声>>135がして、布団の下を確かめていた眼差しを、廊下の方へと振り向けた。 抱えた上着もそのままに顔を出す] シモン? …どうしたの、おれに何か…?[首を傾げる。第一発見者でもなければ、占いのような異能を持ち合わせている訳でもない。探される理由なんて何かあっただろうか][遺体をずっと前にしていたというのに、表情には悲嘆も動揺も浮かんで来ずに、疲労の色だけがじわりと滲んでいる]*