人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


皇帝 ファミル


「みんな、聞いて欲しい。
 外に出ても、私たちは殺されるかもしれない。
 けれど、ここにいても、殺されるのは同じ。
 それならば、この娘さんを信じてみてもいいのでは?
 私は、もう一度太陽の光が見たい。
 同じ死ぬのなら、太陽の下がいい。
 私は、この娘さんと一緒にいくよ。」

[老人を支えていた者が主に解放隊に向かって老人の"言葉"を伝える。
人々の沈黙の色が、少し変わった。

やがて、「それもそうだな」とどこかで声が上がり、「私も外に出たい」「こんな暗い中はいやだ」と賛同の声が続く。しきりに指を動かして会話する者たちもあちこちにいた。]

(145) 2020/11/18(Wed) 22:53:00

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