え...?[ 次いで口にした意趣返しもどきの苦言に対し、返された二つの言葉に、男はぱちりと目を瞬く。 ]いえ、こちらこそ...ありがとうございます。......ヴェルナー殿。[ 今の言葉はきっと、魔精霊黒焔狼としての言葉でも、黒狼神としての言葉でもない。そう思いついた時には、小さな礼の言葉が、男の唇からも零れ落ちていた。* ]