― カレン 広場 ―[星、と呟いたファミル>>31に釣られるように魔女も翠玉の双眸を天に向けた。戦の騒乱を飲み込んだ夜空は、深く昏く。命の灯を映すように瞬く星は、切なく美しい。 遠く、失われようとしているヒカリ《礎》を想う。 遠く、生まれようとしているヒカリ《希望》を想う。世界は悲嘆と歓喜と、どちらの秤を選べば良いのだろう。涙の先に未来は在るか? …否、なくてはならない。歴史は、ずっと待っていた。…、これから綴られる明日を。]