しっかしこれ、なんでこんなに増えたかなあ。
[歩きつつ、零れるのはこんな呟き]
なんかの弾みで、コピーデータが大量発生でもしたのかね……。
[だとしたら、何の弾みだよ、と思いつつ。
抱えた茶色の兎を覗き込む]
……お前ら自身も、そこらってわかんない……っぽいな。
[なにかしらー? と言わんばかりに見上げてくる円らな瞳に、滲むのは苦笑]
そこら、本体ならわかってたりすんのかな。
オリジナル……いるとすれば、多分……。
[あそこだよな、と。
言いつつ、視線を向けたのはオリジナルの生体ユニットたちがいた場所──つまりはふれあい広場の方]