―現在―
[懐かしいことを思い出したら、甘い物が食いたくなってきた。]
どこ行ったんだよ……
[船内を歩きながら何度目かのぼやき。
一先ず、心当たりのあるところから探そう。
具体的にはそう、船長室から。
3年前に代替わりし、現在船長室を占領しているあの娘はサイコキネシスの使い手。
ミーネと喧嘩するとき、サイコキネシスの使用を禁止されていたのは今でも覚えてる>>51。]
失礼します、と
[船長室に辿り着けばノックしてから入ろうか。
さて、紅茶に入れていた蜂蜜は果たして俺の物だったか。]
[余談だが、ドロシーが船長になったことは当初は認めてなかった。
ただ船長のお気に入りだから、養女だからと無能が長になっても滅ぶだけだからである。
要するに女だから年下だからというケチな理由ではなく、能力があるかの問題。
逆に言えば、彼女に能力があるなら認めるつもりはあるということ。
とどのつまり、認めるかどうかは本人の努力次第と言ったところか。*]