[そう返しながら、身を焦がす恋を彼はしているのだろうか、とぼんやり思う。が、すぐ後にかけられた言葉に軽く目を見開いた。どうやら、旋律を乱したこととその原因は見破られていたらしい。] ありがとう、ございます。 でも、自分でもまとまらない部分が多すぎて…。[困ったように付け加える。それに、今このお祭りの最中に出す話題ではないと口を噤んだ。]