人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


変わり者 アレクシス

[それなのにこうして我が一族に怨恨の鎖が絡みついているのは、彼の兄のように、好奇心に駆られる者が多くいるということだろうか。]

 ……馬鹿馬鹿しい。

[冷めた声で呟いて、伸ばした指を振って見せた。
傷一つないそこからは、赤の一片すら見ることは叶わない。
けれど皮膚一枚隔てた向こう、無意味な毒は、確実に存在しているのだ。

開いた手を握り締め、手のひらに爪を立てる。
裂ける寸前、血が滲む前に力を弱めると、四つの赤い痕だけが残った。]

(145) 2014/02/17(Mon) 11:24:24

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