― リヒャルト宅 ―それだけ言えれば問題ねぇな。[言い返す言葉>>142を聞くのは二度目。椅子に座り直す様子を見ながら楽しげに笑う。手にぶら下げたネックレスのリングに真白の足を伸ばす黒仔猫。その動きを追ってリングに目をやれば、色が濃くなってきているのに気付いた。目を丸くすると同時、元に戻るのだと言う安堵が心を占める]このリング、どうすんだ?[黒仔猫にあげたものとは知らないため、ネックレスを軽く掲げながらリヒャルトに問う]