[数秒後、彼らの姿が完全に見えなくなってから、獲物不在を示すように水の人形がパシャンと崩れ落ちた]……逃がしましたね。功を焦りすぎました、とんだ失態を演じたものです。[ため息交じりに呟いて、セルウィンはヴァイオリンを下ろす。ちらりと横目で見やれば、コンラートは安堵したような息を吐いていた>>135]コンラート、安心するべき場面ではないですよ。[思わず咎めるように言って、コンラートへと鋭い視線を送る]