― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ― ……そう、だな。[>>132皮肉に気付く以前に。何だかんだで世間知らずな娘は、「この軍、捕虜に水も飲ませてなかったのか?」が先行しすぎていて。真意に気付くには結局、もう数か月ほど要する事となる。] え、いや。敵同士なら……?[>>133おかしい、半分も伝わってない。暫し試行錯誤した末、] ……あ、ああ! 雇うには、だ![結局。向こうの言葉に、慌てて頷いた。直球で良かったのね、など。向こうが胡座をかく間、ずれた事を考えながら。]